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数年前まで外国人の入域が厳しく制限されていた、知られざる“インド北東部”
複雑な地勢と歴史が交差する“多様性の宇宙”の過去と現在
今こそ、その豊かな多民族文化と複雑な歴史をドキュメンタリーで知る!
チベット、中国、ミャンマー、バングラデシュに囲まれたインド北東部。インド本土とのつながりは「ニワトリの首」と呼ばれる幅わずか22キロの細長い土地しかない。インド分離独立の時代から、政府はこの細い「首」から先が切断されるおそれに気が気でない。自己決定権を訴える民族運動が起こる度、取るに足らない辺境としてこの地の民主的な生活を抑えつけてきた。
 政治紛争の一方で、ここは地理的にも文明伝承の架け橋として、無数の民族文化の歴史的交差点であり続けてきた。数百の言語、100を超える民族、山岳地帯の民から平野部の文化まで…。インド北東部はまさに多様性の小宇宙だ。本プログラムではドキュメンタリー作品を通して、ポストコロニアル国家による表象と地元映像制作者たちの主体性奪還の間で繰り広げられる緊張と対話が一望できる。
(A) 硝煙弾雨の後、アッサムの記憶
秋のお話
An Autumn Fable/Duphang-ni Solo
アッサム州 / 1997 / 英語、ボド語 / 45分
監督、ナレーション:ピンキー・ブラフマ・チョウドリ Pinky Brahma Choudhury
ボド独立運動は武力に転じて泥沼化し、コミュニティは崩壊に瀕していた。それでも毎年秋になるとボドの村々の夜空の下で、音楽、歌、踊り、立ち回りの民俗劇が演じられる。伝承と記憶がこの地の人々に生きる活力を呼び起こす。
僕らは子どもだった
Tales from Our Childhood / Loralir Sadhukatha
アッサム州 / 2018 / アッサム語 / 69分
監督、脚本、撮影、編集:ムクル・ハロイMukul Haloi
革命兵士の戦闘服を幼なじみに着せてポーズをとらせる。古い日記をひもとく。運動家が書いた詩を朗読する。1990年代に武装闘争のさなかで育った監督が友人と家族の語りから断片を引き寄せ子ども時代の記憶をよみがえらせる。
(B) 悠久の時間、風景が語るもの
老人と大河
Old Man River
アッサム州 / 2012 / 英語、アッサム語、ミシン語 / 52分
監督、脚本、撮影:ゴータム・ボラ Gautam Bora
100歳超の人生を、ブラマプドラ川と共に歩んできた。中州の草地で牛と水牛を放牧し、肥沃な土地で作物を耕し、大家族を養ってきた。豪雨、洪水や川岸の浸食の中、大河は生命をもたらし、生命を奪う存在であることを知っている。
田畑が憶えている
What the Fields Remember
アッサム州 / 2012 / ベンガリ語、英語 / 52 分
監督、脚本:スバスリ・クリシュナン Subasri Krishnan
1983年2月18日、ネリーと近隣の村々で2千人以上もの人が殺された。彼らはベンガル語を母語とするイスラム教徒だった。人家は焼き払われ、田畑はつぶされた。30年後に虐殺の現場であった田園風景を見つめる。
(C) アリバム・シャム・シャルマの文化映画
マニプールのラースリーラ
Raas Leela of Manipur
マニプール州 / 2018 / マニプリ語、サンスクリット語 / 57分 / 日本語字幕なし
監督:アリバム・シャム・シャルマ Aribam Syam Sharma
インド北東部を代表する映画監督アリバム・シャム・シャルマ(1936~)はこれまで14本の劇映画、31本の短編・記録映画を手がけ、マニプール伝統音楽や踊りをこよなく愛する。日本初公開の本作は、ヒンドゥー教の神クリシュナと羊飼いの女たちをテーマにした女性の群舞「ラース・リーラ」を記録する。18世紀半ばにマニプールのマハラジャが創作したと言われ、満月の夜などに寺院で奉納される。
(D) 時代を超える歌
こわれた歌、サビンの歌
The Broken Song/Sabin Alun
アッサム州 / 2015 / カルビ語 / 52分
監督、脚本、音楽:アルタフ・マジド Altaf Mazid
歌で物語を語り継ぐカルビ人の伝統芸能に、サングラスをかけたギャングや高級車を登場させ、現代の村を舞台にしたミュージカルに仕立て遊び心たっぷり。大叙事詩ラーマヤーナでおなじみの人物とあらすじが底流にマッシュアップ。
ルベン・マシャンヴの歌声
Songs of Mashangva
マニプール州 / 2010 / 英語、タンクル語、メイテイ語 / 62分
監督、撮影、製作:オイナム・ドレン Oinam Doren
ルベン・マシャンヴはタンクル・ナガの村々を旅しながら、お年寄りから話を聞き、古い歌や楽器を収集する。「ナガ・フォーク・ブルース」という自分の音楽に取り入れ広く演奏して回る。そのメッセージは「自文化に誇りを持て」。
(E) 山の民、水の民 時代の軋み
森の奥のつり橋
In the Forest Hangs a Bridge
アルナーチャル・プラデーシュ州 / 1999 / 英語、アディ語、ヒンディ語 / オリジナル16mm / 39分
監督、脚本、製作:サンジェイ・カク Sanjay Kak
峡谷の川に掛かるつり橋は、アルナーチャルの山林に住むアディの民が誇る技術のたまものだ。村の男たちは共同作業で森からナタ一本で籐と竹を切り出し、長さ300メートルの橋を毎年作り直す。そして今、時代の変わり目が。
浮島に生きる人々
Floating Life/Phum-Shang
マニプール州 / 2014 / マニプリ語 / 52分
監督:ハオバム=パバン・クマール Haobam Paban Kumar
ロクタク湖は、自然の有機物の浮島が無数に点在している。マニプール州政府は2011年、浮島に住む人々の生活排水が湖水を汚染しているとして、何百もの家々に火を放った。生態系との調和の中で暮らしてきた漁民の暮らしを重機が破壊する。
(F) インド情報放送省・映画局の製作作品 40年をはさんで
ナガランドの胎動
New Rhythms in Nagaland
ナガランド州 / 1974 / 英語 / 46分
監督、脚本:プレム・ヴァイディア Prem Vaidya
独立運動のさかんなナガランド。インド政府による支援のおかげでインフラ整備が飛躍的に進んだとアピールする宣伝映画。ナガの若者たちがインド本土を見聞する視察旅行に密着。軍事パレード、製鉄工場やダム、名所旧跡など大インドの国力を見せつける。
ミゾ民族戦線:ミゾの蜂起
MNF: The Mizo Uprising
ミゾラム州 / 2014 / 英語、ミゾ語 / 28分
監督:ナポレオン・RZ・タンガ Napoleon RZ Thanga
1966年、独立を掲げたミゾ民族戦線が一斉蜂起した。対するインド軍は市街地を空爆。1986年の和平合意まで、市民を巻き込んだ泥沼の戦争が続く。元民族戦線のトップ、元インド軍兵士、平和交渉に参加したキリスト教有力者などの証言による記録。
(G) 春の気配 変わる信仰、民主主義、女性たち
新しい神々に祈る
Prayers for New Gods
アルナーチャル・プラデーシュ州 / 2001 / 英語 / 28分
監督、撮影:モジ・リバ Moji Riba
アニミズム信仰だった部族社会が、キリスト教など新しく流入する宗教の影響を受けている。土俗的な信仰が形を変えながら復興を見せている。神々との関係でさえも、グローバル化の波にさらされ変わりつつある。
めんどりが鳴くとき
When the Hens Crow/Haha Kynih Ka Syiar Kynthei
メガラヤ州 / 2012 / カーシ語 / 54分
監督、撮影:タルン・バルティア Tarun Bhartiya
カーシは名義や財産相続が女性の系統による母系社会。しかし女性3人が村の汚職を暴くと、村の権力者に村八分を申し渡された。「めんどりが時を告げたら、頭を切り屋根に投げ捨てろ」と昔の俗謡は歌う。いや、引き下がるまい。
禁止
Not Allowed/La Mana
メガラヤ州 / 2018 / カーシ語 / 40分
監督、撮影:タルン・バルティア Tarun Bhartiya
カーシ女性と結婚した本土ビハール人の監督が、母系社会の「禁止」事項を考察する。本土の男たちがカーシの女たちを誘惑? 異民族間の婚姻は、伝統を脅かす? ラム酒、音楽と詩に酔い、ニュースとSNSのノイズと共に、多文化の夢を夜どおし見る。
知られざるインド北東部の素顔
木村真希子(津田塾大学教授)
 インドの地図をご覧になった方は、逆三角形の南アジア亜大陸の中で、北東に不自然に突き出た地域に目を引かれた人も多いのではないだろうか。ブータンとチベット、ミャンマー、そしてバングラデシュに囲まれたこの地域は、アッサム州を中心に7つの州があり、セブン・シスターズと呼ばれてきた(2000年代よりシッキム州が加わり、現在の北東部は公式に8州である)。
 北東部は南アジアと東南アジアの出会うところともいわれ、タイやミャンマー、ベトナムなどの山岳民族と非常に似た文化を持つ人々の住む山岳地と、隣接するベンガル州とつながりのある平野部のアッサム人が出会い、互いの文化を維持しつつも交流や通婚を重ねて独自の文化を育んできた地域である。植民地時代には茶園の労働者として他州の先住民族やネパール人が移住し、また隣接するベンガル地域から多くのムスリム農民が開拓民としてやってきた。こうした歴史的経緯から、インドの中でも文字通りモザイクのように多様な民族が共存する地域となった。
 文化的な多様性と並んで、自然の地理的な豊かさにも恵まれている。北東部の中心を占めるアッサム州には大河ブラフマプトラ川が流れ、流域には川を生活の資源とする人のつながりが生まれた。対して周辺地域は山岳地に囲まれており、焼き畑や狩猟採集を中心とした独自の生計と文化がはぐくまれてきた。大河を中心とした平野部と山岳地帯のコントラストが北東部の魅力の一つである。
 インドを訪れたことのある人でも、近年まで北東部に足を運んだ人は多くなかった。それもそのはず、1990年代後半までこの地域は武装紛争対策として、外国人の入域が厳しく制限されていた。ナガランド州やマニプール州、アルナーチャル・プラデシュ州など、紛争や対中関係で緊張していた地域に単独の旅行者が入れるようになったのは2011年以降のことである。近年ではアジア・ハイウェイによって東南アジアや中国と陸路でつながるという計画で注目されており、年々地域を訪問する外国人の数も増えている。
 1940年代から山岳民族による独立運動が起きている北東部の歴史は複雑で、外国人はもとより、インドの他地域の人びとへの理解もあまり広がっていない。しかし、日本は太平洋戦争中にインパール作戦で現在のナガランド州とマニプール州に侵攻し、多くの被害を及ぼした地でもある。ぜひ今回の山形国際ドキュメンタリーの特集をきっかけに、北東部の魅力が日本で広まることを願っている。



なぜインド北東部のドキュメンタリーを見るべきなのか?
タルン・バルティア(映像作家/本特集アドバイザー)
 インドの北東部を描いたドキュメンタリーについて思いを巡らすのに、まず、その地理から考えてみよう。ブラフマプトラ川やバラック川といった大河が蛇行する平原、その隣り合わせにそびえるヒマラヤ山脈。その空間に血を通わせ、歌、恋、思い出、そして苦難を生き抜いてきた人々と古代からの共同体の数々。いや、こんな壮大な見立てで、この地域の記録映像づくりを捉えてしまっていいのだろうか?「物珍しい異邦人」という被写体を生み出した、植民地国家構造による近代主義的言説に触れずにして。
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 物珍しい対象にされたインド北東部の私たち。コロニアリズム、そしてポストコロニアリズムにあってもなお、地図に憑りつかれた者たちの視線は、相変わらず、原始主義、エキゾチズム、開発といった本土の行政官たちのそれだった。有名なアッサム紅茶のドキュメンタリー、宣教師や開発機構の救済を待ちわびる未開部族の民俗学的映像…。インド北東部に映像記録の習慣を持ち込んだ大英帝国による植民地主義的イデオロギーは、インドが独立した1947年8月15日を過ぎても続いたのである。  典型的なインド人の意識の中では、ドキュメンタリーとは、いまだに国家が鎮圧し、平穏をもたらすべき地域を映し出す付属装置として捉えられているといっていいだろう。つまり、インド北東部を映すドキュメンタリーは、インド国家統一を証明するもので、マイノリティ言語を操る少数民族コミュニティの人々にいたっては、成長へと向かう輝かしい行進を彩る単なる珍しい文化の飾り物でしかない。
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 北東部の諸地域は、インドの独立記念日を興奮で迎えはしなかった。民族コミュニティによっては、新インドの政治体制に抵抗するべく立ち上がった。対して、独立したばかりの国家は武力による「火薬の匂い」をくゆらせた。その他の者たちは、政治の現実を消極的に受け入れる姿勢を取った。北東部の映像制作者は、機材(と資金)の不足に阻まれ、抵抗と支配の弁証法の間で道を切り拓くしかなかった。「春の気配、火薬の匂い」というドキュメンタリー特集が位置するのは、このような脆く偶発的な舞台の上なのである。
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 この特集は、インド北東部の特産品を並べた観光パンフレットのようなものではなく、作品と監督のスタンスを見出し組み合わせながら、インド政府が地元に押し付けようとしている思想的な筋道を奪還しようと(または乱そうと)してきた映像制作者の取り組みと歴史を示す。同時にこの特集は、ただ抵抗にのみ、光をあてるというのではない。
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 北東戦線異状なし、とインド国民に告げるプロパガンダ映画(『ナガランドの胎動』)がある一方で、本土が忘却を望んでいる歴史を発掘する作品(『ミゾ民族戦線:ミゾの蜂起』)がある。数多ある歴史の中で、ドキュメンタリーはどの風景の歴史を掲げるのか(『老人と大河』『森の奥のつり橋』)。記憶の忘却にあらがう文化はどれか(今回初公開『マニプールのラースリーラ』)。セピア色の郷愁に流されるままにするのか、社会の暗部も現代のアーカイヴとして公開するのか(『浮島に生きる人々』『新しい神々に祈る』『めんどりが鳴くとき』)。歴史的暴力が引き起こす論争の重みにどう向き合ったらいいのか(『僕らは子どもだった』『田畑が憶えている』)。壊滅的な近代主義の行進の中でメロディはまだ聞こえるのか(『こわれた歌、サビンの歌』『ルベン・マシャンヴの歌声』『秋のお話』)。
本特集で上映される映画は、インド北東部の地域と人々、仮初めのものでありながら啓示的な会話が織りなす模様を記録したテーマ別の道しるべである。それは歴史の境界線を越えた友愛の可能性を私たちに示してくれる。それは決して物珍しさなどではない。
「インド北東部 視聴覚アーカイブ」が開設
2019年10月、インド初のビデオ制作・マスコミ学部をもつ北東部メガラヤ州のセント・アンソニーズ・カレッジで、笹川平和財団の協力により、「インド北東部AVアーカイブ」が開設した。同地域は、地形的、文化的に豊かな多様性に恵まれながら、長年の政情不安で、地域の記憶や記録の拠点を構築することがこれまで困難だったことが背景にある。
本アーカイブは、インド北東部で、地域を記録したドキュメンタリー映像、ニュースリール、写真、インタビュー映像を含む資料を収集し、一般公開する。地域の視聴覚文化と遺産を集め、守り、共有する使命を担うことで、地域社会の未来に貢献することを目的にしている。さらに、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の「山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー」と連携した協力関係を結んでおり、今後、国を超えたアーカイブ間の連携が期待される。
ドキュメンタリー特集「春の気配、火薬の匂い:インド北東部より」
2020年秋オンラインイベント
【イベント1】
インド北東部ってどんなところ?
【ライブ配信】 11月9日(月)19:00~20:00
出演:木村真希子(津田塾大学教授)、中村唯(笹川平和財団アジア事業グループ主任研究員)
知られざる“インド北東部”の歴史や文化、人々の姿を伝えるドキュメンタリー特集「春の気配、火薬の匂い」に分け入るための入門トーク!地図や写真をふんだんに使いながら、この地域の研究者として世界でも草分けの木村真希子さんと、インド北東部で映像アーカイブ設置や平和資料館の開館・運営など、情報発信や人的交流を通じた活動を展開する中村唯さんが縦横無尽に語ります。生活文化、紛争と歴史、国家像、コロナ禍の現状、そして今後の展望は?
視聴者からの質問を受けるコーナーも設けます。
★配信後は山形国際ドキュメンタリー映画祭のYouTubeチャンネルでアーカイブされます。
【イベント2】
いまをときめく若手監督たちに聞く
【配信】 11月24日(火) 19:00~20:00
出演:タルン・バルティア監督(本企画アドバイザー、メガラヤ州)×
ムクル・ハロイ監督(アッサム州)×オイナム・ドレン監督(マニプール州)
本特集からみずみずしい才能がほとばしる!インド北東部の若手監督たちがクロストーク!日本語字幕入りでトーク映像をお届けします。1991年生まれのムクル・ハロイは、独立運動が武装闘争に発展した不穏な1990年代のアッサム州で少年時代を過ごした。『僕らは子どもだった』では自分と友人たちの当時の思い出を基点に、成人した今から振り返ったひとつの集合的な記憶を再構築する。本作は国内のあらゆる映画賞を総なめにしている。マニプール州都インパール出身のオイナム・ドレンは学生時代に聞いた音楽に心動かされ、忘れられないまま長年を経て『ルベン・マシャンヴの歌声』を撮るに至った。本作は、マニプールの山の民、タンクル・ナガの人々の歌を守り歌い続け「ナガ・フォーク・ブルースの父」呼ばれるルベンのポートレートであり、社会の変化とともに失われていく地域文化への監督自身の愛と尊敬にあふれている。ドレンは音楽プロデューサー業も手がけている。司会進行役のタルン・バルティアは「インド本土」ビハール州の出身ながら母系社会に「婿」入りし、シロンを拠点にする映像作家、詩人、政治活動家。本特集では『めんどりが鳴くとき』『禁止』が上映されている。
【イベント3】
映画の保存と継承が地域文化の未来を守る
【配信】 11月29日(日) 15:00~16:00
出演:ナタニエル・マジャウ(インド北東部視聴覚アーカイヴ)、とちぎあきら(映画アーキビスト)
今年3月にインパールに渡航したアーキビストのとちぎあきら氏が、インド北東部を代表する映画界の重鎮アリバム・シャルマ監督の自宅でフィルムを扱いながら、濃密な三日間を過ごした経験をひとつのケーススタディに、フィルム保存の第一歩からそのプロセスを紹介する。映像のアーカイブがいかに大事かという話、そして設立から1周年を迎えるインド北東部視聴覚アーカイブ自体のミッションや未来について語り合う。日本語字幕入り。
【イベント4】
Notes Unlocked.
シロンから生中継!インド北東部の音楽シーン
【ライブ配信】 12月5日(土) 18:00~19:00 
出演:メガラヤ州のミュージシャンたち(Banshailang Mukhim, Anon C. Momin, Gregory Nongrum, Balamphrang Kharphuliら)
イギリス植民地下の1874年、アッサム県の「県庁所在地」に制定されたシロン市(現メガラヤ州都)は、民族音楽から西洋音楽まで幅広い音楽が流れ込む、文化の交差点として名を馳せ、各種ジャンルが混ざり合うことで、地域一帯でもっとも活力のある音楽シーンが生まれてきた。今回の特別オンライン・ライブでは、インド北東部AVアーカイブと笹川平和財団の共同プロジェクトを通してコロナ禍中の創作支援を受けたミュージシャンたちが出演。演奏の自粛から解放され、「音符」たちが国境を越えて、Notes Unlocked! インド北東部の民族舞踊も披露されるというのだから、目が離せません。